食べ物の好き嫌いは誰にでもあります。ですが、心身ともに毎日成長していく子どもには、栄養のある食べ物をしっかりと食べて、元気で健やかに育ってほしいですよね。

そこで、ここでは子どもに食べ物の好き嫌いを減らしてもらう方法について紹介していきたいと思います。

ちなみに、独立行政法人日本スポーツ振興センターが全国の小中学生1万1千人に対して行った「平成22年度児童生徒の食生活実態調査報告書」によれば、嫌いな食べ物は1位から順に、ゴーヤ(23.9%)、なす(9.2%)、レバー(9.1%)、セロリ―(7.8%)、グリンピース(7.4%)、ピーマン(7.3%)、トマト(6.8%)でした。やはり苦みのある野菜が苦手な子どもが多いようです。

1 とにかくほめる

子どもの苦手克服の基本は、何と言っても「ほめる」ことです。 子どもはお父さん・お母さんにほめてもらうことが大好きです。 苦手な食べ物の場合でも、「一口だけでいいから食べてみて」と言ってチャレンジさせ、頑張って食べてくれたら「すごいねぇ!」「えらいねぇ!」と目いっぱいほめてあげましょう。 また、ほめるほかにも、「競争」させてみるのも良いかもしれません。兄弟(姉妹)やお父さんと、それぞれ嫌いな食べ物をどちらが頑張って食べることができるか、というゲームにすれば、食べ物自体は嫌いでもその時間は楽しい時間になります。 ここで注意したいのは、特に兄弟(姉妹)と競争させる場合、食べられなかった方を責め立てないことです。片方をほめる代わりにもう片方を責めたり非難してしまえば、その時間はその子にとって嫌な時間でしかなく、嫌いな食べ物ももっと嫌いになってしまいます。嫌いな食べ物の克服もあくまで楽しむことが重要です。

2 子供が食べられないことを叱らない

上でも述べましたが、嫌いな食べ物を食べられないことを責め立てるのはNGです。 嫌いなのだから食べたくないのは当たり前で、それを克服させるために無理強いをすることは子どもにとってストレスでしかなく、克服も期待できません。

3 子どもが嫌いを自覚する前に遠ざける

子どもは、食べ物に対して感覚的な苦手意識を持ってから「嫌い」と認識するまでにタイムラグがあります。 そこで、子どもが「嫌い」と自覚する前に意識的に遠ざけて、味を変えて出してみましょう。 例えば、サラダの中に入ってあるニンジンを残し気味に感じたら、「ほかのお料理が冷めちゃうから、サラダは後回しでいいよ」と言ってそれとなく片づけてしまい、後日八宝菜やカレーなど、料理・味付けを変えて出してもらうというのも一つです。料理や味付けによって食べ物の味や風味は全然違ってきます。 ですが、一度「この食べ物は嫌い!」と認識してしまえば、どんな料理や味付けを行っても食べてくれなくなってしまいます。 私の子どもは、ピーマンが嫌いな兆候があったので、ピーマンの炒め物のようなそのままの形で出すことはやめ、細かく切ってチャーハンやハンバーグに入れるようにしました。 そうしたところ、特に苦手意識を持つことはなくなったようで、現在ではピーマンそのものも平気で食べています。

4 匂いを消してみる

食べ物を嫌いな理由に匂いを挙げる人は多いです。

私自身、チーズのあるようなないような独特の匂いが苦手で、長らく嫌いでした。

先ほどの3とも似てきますが、こうした匂いによる苦手意識を感じたら、早いうちに匂いをしない料理にして出すようにするのが良いです。


生のチーズの匂いがダメなら、ピザやカルボナーラ、グラタンにするなどです。


子ども自身が、嫌いな理由を説明できるようになるのはある程度大きくなってからです。

そこで、子ども自身の口から「匂いが嫌いだから食べたくない」という説明を受けるよりも先に、嫌いな原因が匂いにあるのではないかと疑って、トライしてみてください。

5 子供が食べやすくする

食べにくいことも、子どもが食べ物を嫌いになる原因の一つです。

代表的なのは魚。骨がたくさんあるため、いちいち口から骨を吐き出すのは手間がかかりますし、上手く吐き出せずチクチク骨が刺さってしまうこともあります。

また、一口が大きな食べ物も食べにくく、食べることへのストレスを感じさせてしまいます。


小さな子どもは、食べ物を嫌う理由を上手く認識することができないので、「食べにくい=嫌い」となってしまいかねません。

まだ子どもが小さいうちは、魚なら骨を抜き取って身だけにしてあげる、一口が大きな食べ物なら小さく済むにする、などの工夫をしてみてください。

6 一緒に料理をする

料理をすることで、一つひとつの食材への興味や親近感は増し、苦手な食べ物を減らすことができます。

また、自分で作った(手伝った)料理は、ただ出されて食べるものよりもずっと美味しく感じることができ、苦手な食べ物でも「美味しい!」と感じやすくなります。

料理と言うと「まだうちの子は小さいから…」と敬遠されてしまうかもしれませんが、たとえば、出来上がった料理を机まで運んでもらうだけでも、白ご飯をお茶碗によそってもらうだけでも、小さな子どもにとっては立派な「料理のお手伝い」です。


また、卵をかき混ぜるだけやクッキーの型を抜いてもらうだけ、キャベツをちぎってもらうだけでも同様です。


子どもと一緒に料理をすることは、子どもにとっての楽しい遊びでもあり、親子のコミュニケーションの機会になる点からもおすすめです。

子どもと一緒に料理をすることについては、別コラム『子どもと一緒に料理をするメリットやオススメ』に詳しく書いてあるので、そちらもご参照ください。

7 そもそも嫌いなのではなくお腹がいっぱいなだけかもしれない

そもそも論になりますが、嫌いなのではなくお腹がいっぱいでご飯が入らないだけ、ということもあります。

小さな子どもはその食べ物が嫌いな理由を上手く認識できない・説明できない、ということはすでに述べました。

晩ごはんまでにおやつを食べ過ぎたりジュースを飲み過ぎて、単にお腹が減っていないために「いらない。

「これ嫌い」と言っているだけかもしれません。おやつの食べ過ぎはもちろんですが、ジュースや牛乳もカロリーが高く、飲み過ぎると食欲がなくなってしまいますので注意が必要です。

8 3歳までに色々な味に触れさせる

幼少期に培われた味覚は一生を左右するとも言われており、3歳までにできるだけ色々な食べ物に触れ、色々な味に慣れておくことが、嫌いな食べ物を少なくするうえでとても重要です。

反対に、小さなうちからインスタントフードやファーストフード、冷凍食品、スイーツなど、栄養価のバランスを著しく欠いたジャンキーなものばかり食べていると、大きくなってからもずっとそうしたものを食べ続けてしまい、嫌いな食べ物が増えるだけでなく、肥満や虫歯その他さまざまな病気の原因にもなってしまいます。


身体を作っているのは、食べ物です。健康な身体に子どもを育てるためにも、特に3歳までの食事には気をつけましょう(もちろん、過度に神経質になる必要はありませんが)。

9 妊娠中にいろいろな物を食べる

意外なことですが、妊娠中の食事は子どもの好き嫌いに大きな影響を与えるそうです。

妊娠3ヶ月頃には胎児の味覚も発達してきます。

この時期の胎児は羊水を飲み、この羊水には母親が食べたものの一部が溶けているため、母親が食べたものの味や匂いが、出生後の子どもの好き嫌いに影響することになります。


妊娠中の間にも、子どものために色々な食べ物を摂取することを心がけましょう。