毎日行う歯磨き。歯がとても大切なことは分かっていても、いざ虫歯にならない限り、日々の歯磨きは面倒くさくていい加減になってしまいがちです。

また、そもそも正しい歯磨きの仕方を知らず、ただ歯の表面をゴシゴシ磨いているだけの人も少なくありません。ここでは、子どもにとっての正しい歯磨きの仕方や注意点、子どもに歯磨きを習慣づけるためのコツなどについて紹介していきたいと思います。

正しい歯磨きの目的

そもそも歯磨きの目的はプラークと呼ばれる歯垢を取り除いてあげることです。

プラークとは、生きた細菌の塊で、虫歯や歯周病の原因になります。

プラークは水に溶けにくく粘着性があるため、うがいだけで取り除くことはできないので、歯磨きによって取り除いてあげる必要があるのです。

 

歯磨きにかける時間

歯みがきの時間は最低3分しましょう。

1本につき10~20回、優しく磨き上げるのが理想で、これなら1本10秒としても全部の歯28本を磨き上げるには280秒(4.6分)必要になります。

後述しますが、歯磨きは「優しくゆっくり(時間をかける)」が基本になります。よく短時間でゴシゴシ磨く人がいますが、これでは十分に歯の汚れを落とすことができないだけでなく、エナメル質を削ったり歯茎を傷める原因にもなってしまいますので、ゴシゴシ磨きがちな子どもは要注意です。
ある程度時間をかけて、ゆっくりしっかり磨く正しい歯磨きの仕方を習慣化しましょう。

 

歯磨きが長すぎるのはNG

エナメル質を傷つけてしまう

「優しくゆっくり(時間をかける)」が基本ではありますが、逆に長すぎるのも良くありません。

長く時間をかけすぎると、エナメル質(歯の一番外を覆っているもの)を傷つけてしまいます。エナメル質は、デリケートです。表面上はつるつるですが、実際は非常に細かなエナメル支柱が無数に集まり形成されていて、強く歯を磨きすぎたり長く磨きすぎれば、目には見えない微細な傷がついてしまうのです。

 

歯茎を傷めてしまう

歯磨きを長くしすぎる弊害は他にもあり、歯茎が下がってしまう原因にもなります。もちろん、強く磨いてしまう場合も同様です。

 

歯磨きをするタイミング

毎食後が理想

1日の歯磨きの適切な回数には、1回~3回で諸説ありますが、理想は毎食後に行うことです。

もっとも、子どもに毎食後歯磨きをさせることは実際には難しいことも多いと思います。そんな場合でも、朝起きた時と寝る前にしっかりと時間をかけて(かけすぎはダメですが)行えばOKです。

 

就寝前の歯磨きは超重要

虫歯菌は就寝中に増殖し、朝起きた時には夕食後に比べ約30倍もの虫歯菌が繁殖しています。そのため、特に就寝前の歯磨きは大切です。大人の中にも「夜に歯磨きをしなくても、朝にすれば一緒でしょ」と言って、歯磨きをせずに寝てしまう人がいますが、これは大間違いで、虫歯のリスクを大幅に上げてしまっているのです。

 

朝の歯磨きのタイミング

朝の歯磨きのタイミングは、朝食前派と朝食後派に分かれますが、できれば朝食後が良いです。もっとも、朝起きた時は、口の中がネバネバしていますし口臭も気になるので、朝食前に歯磨きをしたいという人も多いでしょう。そのような人は、朝食の前後両方で歯磨きをしても良いですし、朝食後に軽くうがいをするだけでも良いです。

 

正しい歯磨きの仕方

子どもの頃に覚えたやり方はなかなか変えられない

歯磨きは毎日複数回するものですので、間違ったやり方を習慣づけてしまうと募り募って虫歯やエナメル質や歯茎の損傷を招いてしまいます。頭の洗い方やトイレの仕方、お箸の持ち方などと同じように、子どもの頃に一度身に付いた習慣とは大人になった後もなかなか変わることがありません。人から指摘される機会もほとんどありませんしね。それだけに、小さな子どものうちから正しい歯磨きのやり方を習慣づけておく必要があります。

 

優しく小刻みに、プラークの除去を意識する

上述の通り、歯1本あたり10~20回ほど毛先を歯と歯茎の間にきちんと当て、優しく小刻みに磨いてあげます。このとき、急いで力強く磨いてしまわないように注意しましょう。
上述の通り、歯磨きの目的はプラーク(歯垢)を取り除くことにあります。プラークは、歯と歯の隙間や、歯と歯茎の境目、噛み合わせの面、歯並びがでこぼこしているところ、生えている途中の歯などにつきやすいので、これらの箇所に毛先を届かせることを意識しながら磨いてあげることも重要です。

 

歯磨きを習慣づけるためのコツ

歯磨きは大人でも面倒くさいと感じるものですし、、子どもに最低3分間するようにと言ってもなかなか習慣すけるのは難しいかもしれません。
そんなときは、家族みんなで一緒に歯磨きをしてみる、歯ブラシや歯磨き粉を子どもと一緒に買いに行き子どもの好きな物を選んであげる、歯磨きを3分間きちんとやれたら何かごほうびをあげる(例:シールをあげる、1カ月続けることができたらおもちゃを1つ買ってあげる)、などしてみてください。

 

仕上げ歯磨きの注意点

仕上げ歯磨きの際には、子どもの頭をひざの上に乗せ、子どもが急に動こうとしても危なくないように頭を固定させておきましょう。歯ブラシはペンのように持ち、優しくゆっくりと磨いてあげます。上述のように、力強く磨いてしまうとエナメル質や歯茎を傷めるだけでなく、子どもが仕上げ磨きの時間を嫌がるようになってしまうので、丁寧にしてあげることを心がけてください。 また、3分間子どもをじっとさせておくことはなかなか大変ですが、間に30秒間の休憩を入れたり、テレビを観ながらするなどして、無理なくリラックスできる状態を工夫してみてください。