パパと遊びたい!と思っていても、忙しいお父さんとはなかなか遊ぶ機会は限られています。

子どもにとって、お父さんとの遊びは、お母さんとはまた違った楽しさがあるものです。

また、お父さんにとっても、日中は仕事でなかなか接することのできない子どもとの遊びの時間には特別なものがあるでしょう。

それでは、子どもがお父さんと一緒によくする遊びはどのようなものなのでしょうか?株式会社バンダイが行った「バンダイ子どもレポートVol.177」を参考に見ていきましょう。

男女総合で見た場合

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0~2歳では身体を使った運動系の遊びが人気

0~2歳に1番人気だったのが「たかいたかい」です。

幼児とはいえ、2歳の子どもなら12キロ前後はありますから、お母さんには腕力的にしんどいところ。また、お父さんによる「たかいたかい」は、普段目にする視線よりもずっと高い位置から周囲を見回すことができる点でも子どもにとって楽しい遊びになります。


「たかいたかい」と同じくらい人気なのが「ボール遊び」、「体を使った遊び」、「かけっこ、鬼ごっこ」といった、やはり運動系の遊びです。

運動能力の高いお父さんとの遊びには、お母さんとの遊びでは感じられないスリルやダイナミズムを感じられるところが人気のようですね。

 

3~5歳では「ごっこ遊び」が1位に

3歳以上になると、子どもも「たかいたかい」や「いないいないばあ」で楽しむことはなくなってしまいますが、代わりに堂々の一位となったのが「戦いごっこ」(ごっこ遊び)です。

とくに男の場合、戦隊もののヒーローやウルトラマン、仮面ライダー、あるいはナルトやルフィといった少年漫画の主人公になり切って、思いっきりお父さんと闘うのが大好きです。

これらのヒーローや長期連載の漫画の主人公の中には、お父さんにとっても子ども時代に夢中になったキャラクターが多くいるので、子どもはもちろん、お父さん自身も楽しんで遊んでいる方が多いのではないでしょうか?


最近では『ドラゴンボール』の新編もスタートし、父子で視聴している人も多いようなので、ドラゴンボールごっこも白熱していそうですね。


戦いごっこを好むのは圧倒的に男の子の方が多いですが、女の子の中にも戦いごっこを好む子はいます。

人気少女アニメ『プリキュア』のキャラクターになりきってお父さんと戦いごっこを楽しむ「プリキュアごっこ」は、3~5歳の女の子の7%以上がお父さんとよくする遊びに挙げています。

 

・ごっこ遊びの重要性

ところで、この「ごっこ遊び」は、子どもの成長の証としても重要な遊びです。

ごっこ、すなわち、何かになり切るということは、それだけ想像力や記憶力がついてきた証です。

また、他人とごっこ遊びをするということは、演じる役割を他人と分担することですから、集団の中で生活していくための社会性を身に付ける点でも効果の高い遊びと言えます。


お父さんとしては、ごっこ遊びは他の遊びと比べても体力を使う遊びでしょうが、子どもがごっこ遊びを楽しむことは、成長の証であり、また将来のためにも大切なことだと思い、子どもと一緒になって全力で楽しんでみてください。

 

スポーツも人気

ボール遊びは0~2歳、3~5歳ともに2位と人気ですが、3~5歳になると、サッカー・野球といったスポーツも人気なってきます。
サッカーと野球は、子どもに(というよりも日本人に)大人気の2大スポーツですが、3~5歳においてはサッカーの方がやや人気なようですね。サッカーと野球のいずれが人気かは、その年によっても変わってきます。たとえば、一般に、ワールドカップイヤーにはサッカー人気が上がりますし、同じようにWBC(ワールドベースボールクラシック)イヤーには野球人気が上がります。もっとも、3~5歳の子どもにとっては、そうした世相よりも、お父さんや周りの友達がサッカーと野球のどちらを好きかによって好みが変わるところが大きいでしょう。
また、サッカーに比べて野球はルールが複雑なことや、少人数でのプレイにはできることが限られてしまうことなどから、少しハードルが高いのかもしれません。上記の調査結果では、2~5歳、6~8歳では少しサッカーの方が人気でしたが、9~12歳では野球はお父さんとよくする遊びの1位(男女含めた全体の26%)になっており、5位のサッカー(全体の11.6%)の2倍以上の人気を得ています。男の子に限れば、野球は42%と圧倒的な人気を誇っています。

 

・スポーツの重要性

スポーツが子どもの成長にとってプラスであることは言うまでもありませんね。

スポーツを好きになることは、それだけで外で遊ぶようになりますし、子どもの身体能力を向上させ健康的な身体にもしてくれます。

また、スポーツでは、テレビゲームなどの屋内での遊びよりも、他人との協力が必要になり、ケンカの機会も増えます。

そうした他人と深くかかわる経験は、子どものコミュニケーション能力の向上にも大いに役立ちます。


ですので、できることならお父さんとの遊びを通じて子どもにスポーツを好きになってもらいたいものです。

もっとも、スポーツに対する関心には個人差があるので、無理強いはやめましょう。せっかくのお父さんとの遊びの時間が子どもにとって嫌な時間になってしまえば元も子もありませんからね。

 

テレビゲームも人気

子どもも年齢と共に遊びの中心はテレビゲームへとシフトしていきます。

3~5歳では8%であったテレビゲームも、6~8歳では23.8%と4倍近く伸び1位になっており、9~12歳でも25.4%で2位となっています。

0~12歳の男女のトータルでも、テレビゲームは1位です。

テレビゲームを嫌いという子どもはほとんどおらず、また今のお父さん世代には自身も子ども時代にテレビゲームに夢中になっていた人が多いので、一緒になって盛り上がることができます。

また、外での遊びとなると休日でなければなかなか難しいですが、テレビゲームなら自宅で手軽に遊ぶことができるので、平日でも仕事帰りに子どもと一緒にゲームをするお父さんは多いようです。

以前は、テレビゲームと言うと男の子がするイメージが強かったですが、今では女の子にもテレビゲームをする子は大勢います。男女別で見た場合、お父さんと一緒にする遊びに占めるテレビゲームの割合は、6歳~12歳では女の子の方が男の子よりも上でした。

 

男女別に見た場合

それでは、男女別に見た場合、男の子と女の子ではお父さんとの遊びにどのような違いがあるのでしょうか?

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0~2歳では、男の子と女の子にそれほど大きな差は見られませんが、「戦いごっこ」や「電車のおもちゃ・ミニカー遊び」は、男の子にはランクインしている一方、女の子ではランクインしておらず、強さや乗り物への関心の点で性差が少し表れています。


3~5歳では、遊びの種類にも大きな違いが表れてきています。男の子では、「戦いごっこ」やサッカー・野球といったスポーツが上位にくる一方、女の子は「ままごと」「ボール遊び」「公園で遊ぶ」が続いています。


同じ「ごっこ遊び」が1位になってはいますが、「戦いごっこ」は、架空のヒーローになりきった遊びで、かつ強さやカッコ良さへの憧れの要素が含まれています。

一方で、「ままごと」は、家庭や町の人々(主に大人)の日常的な様子を真似た遊びでありリアリティを楽しむ遊びです。

この違いに、早くも性差が表れているように思えます。

また、男の子では外での遊びの上位にサッカー・野球といったスポーツが並ぶのに対し、女の子では「ボール遊び」「公園で遊ぶ」など、スポーツ以外の遊びが並んでいます。

こちらも、スポーツをすることへの男の子と女の子の関心の違いを表しているように思えますね。

まとめ

以上、子どもがお父さんと一緒にする遊びについて見てきました。

私自身、振り返ってみれば、父とは戦いごっこやサッカー、釣りなど、母とはできない遊びを色々とやってきた記憶があります。

当時はブラックバスのルアーフィッシングが流行っており、父は道具一式を取り揃え、週末には海や池へと色々なスポットに連れて行ってくれ一緒に釣りをしていました。

そうした経験は、大人になった今でも子ども時代の父との懐かしい思い出として残っています。


お父さんだからこそできる遊び、お父さんだからこそ子どもが楽しめる遊びが必ずあります。お父さんにはぜひ、お子さんと一緒に遊ぶ時間を大切にしてほしいです。