始めに誤解しないでいただきたいのは、「内気な性格=良くない」というわけではありません。

人の性格はそれぞれ違って当然ですし、人生の過程で様々な体験や出会いを通して変わっていくものでもあります。

昔大人しかった同級生が20年ぶりに同窓会で再会したら、別人のようによくしゃべる社交的な人になっていたり、昔はやんちゃで自分をからかってきていた人がすごく大人しい人になっていた、なんてことはよくある話です。


もっとも、人や物事に対して明るく積極的な性格というのはやはり得をすることが多いですし、内気な子ども自身、「もっと誰とでも話せるようになれたらな…」と感じている子も少なくありません。


そこで、ここでは内気な子どもを、明るく積極的な性格に変えるポイントについて紹介したいと思います。

1 自信がつく体験をさせる

自分に自信をつけることができれば、自然と積極的・主体的な性格になっていきます。


自信をつけるには習い事が有効です。水泳で25m泳ぐことができる、ピアノの曲を一曲弾けるようになる、など分かりやすい目標を達成することができれば自信もつきやすいです。

その際、ささいなことでいいので、どんどん褒めてあげてください。褒められることで子どもは小さな自信をつけ、その小さな自信の積み重ねが目標達成という大きな自信につながります。

一つの具体例として、私は子どもの頃サッカークラブに所属しており、チームメイトの一人にとても内気な子がいました。彼は親に勧められ入部したものの、サッカーが特別好きでもなければ得意でもなく、いつもグランドの隅にいるような少年でした。


ですが、ある日の練習試合で偶然ゴールを決めて以降、自分に自信をつけ、放課後も毎日のように練習をするようになりました。自信がついたことで練習に励むようになり、上達することでさらに自信をつける好循環の結果、すぐにチーム内でも積極的に話をする明るいキャラクターに変わっていました。

 

2 コミュニケーション能力をみにつける

コミュニケーション能力豊富な引っ込み思案の子、というのはあまりいませんよね。コミュニケーション能力を身に付け、誰とでも楽しく話すことができるようになれば、積極的で明るい性格にもなります。

それでは、コミュニケーション能力を身に付けるにはどのようにすればよいでしょうか?

 

色々な体験をさせてあげて話のネタを作る

MBSラジオの人気番組『ヤングタウン土曜日』は明石家さんまさんがMCを務める1時間半のトーク番組です。

このラジオを聴いていると、毎週さんまさんは「こないだなー、こんなことあってん!」と、実に色々な出来事をネタにしてトークをしています。

さんまさんほどのトークスキルを持つ子どもはいないと思いますが(笑)、子どもの場合でも出来事・体験があると話のネタになるため話しかけやすいですし盛り上がりもします。


話のネタになる出来事や体験をするには、積極的に子どもを外に連れて行ってあげることです。旅行や釣り、登山などのアウトドアであれば話題性もばっちりですが、たとえば近所のスーパーに寄るだけでも、夕飯のお魚をどれにするか選んでもらう、駐車場のチケットを取ってもらう、道中でかけっこをしてみる、そんなちょっとした体験の一つ一つが子どもにとってはネタになります。

 

親子でたくさんおしゃべりをする

コミュニケーション能力の基本はしゃべることです。テレビやゲームばかりをしていたのでは言葉を交わすこともなくおしゃべりをする機会もありません。そのため、家の中ではお母さん・お父さんが積極的に子どもとおしゃべりをしてあげましょう。子どもがテレビやゲームが好きなら、それらを一緒に観たりプレイしながら話すのでも構いません。

 

他人の気持ちを考える機会を与える

話のネタが豊富でおしゃべりするのに事欠かない子でも、相手の気持ちを慮(おもんばか)ってあげることができなければ、親身な人間関係を築くことはできません。そこで、普段から他人の気持ちを考える機会を与えてあげるようにしてあげましょう。

たとえば、「○○くん元気なかったけど何かあったのかな?」迎えの家に新しいワンちゃんが来たね。前からいたワンちゃんはどんな気持ちなんだろうね?」など、他人の気持ちを考えるきっかけとなる話をしてあげると良いでしょう。

 

子ども同士で遊ぶ機会を与える

コミュニケーション能力を身に付けるには、やはり同世代の子どもたち同士で遊ぶのが一番です。すでに友達同士の子と遊ぶのも良いですが、親せきに歳の近い子がいれば、その子と一緒に遊ぶ機会を設けてあげるのも良いです。

初対面の子やまだ少し距離のある子と接触する機会が多いほど、コミュニケーション能力は身に付きやすくなります。

もっとも、内気な性格の子どもは全然話すことができずに居心地の悪い思いをすることも少なくありません。

ですので、お母さんやお父さんが臨機応変に間に入って、三人でおしゃべりをするような形をとってあげるなどして、子どもが話しやすいようにサポートしてあげましょう。

 

まとめ

以上、内気な子どもを積極的な性格に変える方法について紹介しました。

最後に、念を押しておきたいことは、冒頭で述べたように「内気な性格=良くない」ということでは全くないということです。

内気な性格の子は、その分外の世界を俯瞰的に見ることができ、また独自の世界観を育むことができるという傾向もあります。
芸能界で活躍している人の中にも、中川翔子さんなど子どもの頃は引っ込み思案だったという方は多くいます。


積極的で明るい性格が得をすることは多くありますが、それを強制したり内気な性格をマイナスなことであるかのようには思わないでくださいね。

お母さんお父さんが自分の内気な性格で悩んでいると子どもが感じてしまったら、そのことが子どもにとって大きな傷となり、自分を苦しめてしまうことになります。

性格は人それぞれで個性です。子どもの個性を尊重して接してあげるようにしてください。