子どもに読書の習慣をつけて本を好きになってほしいと考える親御さんは多いはず。
一方で、テレビや漫画ばかり観る、あるいはテレビゲームやスマートフォンばかり触っていて全然読書をしない子どもに嘆いている親御さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、読書のメリットと子どもを読書好きにさせるための3つの方法について、紹介していきます。

子どもが読書好きになるメリット

子どもが読書好きになると、言及するまでもなく様々なメリットがあります。代表的な例としては以下のものがあります。

  • 全般に学力が上がる(読解力が向上することによって、各科目の理解度が上がる)
  • 想像力が豊かになる
  • 感受性が豊かになる
  • 共感能力が上がる(他人の気持ちを汲み取ることができるようになる)
  • 集中力が上がる
  • 筆記力が向上する
  • ボキャブラリー(語彙)が増える

子どもの読書離れ

もっとも、漫画やアニメ、テレビゲーム、インターネット、スマートフォンなどの普及により、子どもが読書をしないようになって久しいです。親世代の方でも、小説はほとんど読まない、という方も少なくないのではないでしょうか?

子どもを読書好きにさせる3つの方法

いくら子どもに本を読ませたいと思っても、「漫画ばかり読んでないで本を読みなさい」などと言っていたのでは子どもは嫌悪感を募らせるだけで読書をしようとは思いません。漫画やアニメに比べ、活字だけで構成されている本を読むというのは、子ども(大人であっても)にはハードルが高く、興味を持っていない以上読みたがらないのは当然です。 それでは、子どもを読書好きにさせるにはどのような方法があるでしょうか?

1 親自身も読書をする

子どもは小さければ小さい時ほど、親の真似をしたがるものです。出版社が行った調査でも、まったく本を読まない親の子どもは、月に平均2冊程度の本しか読まず、反対に、月に6冊以上本を読む親の子どもは、月に平均7冊近くも本を読むというデータが出ています。
もちろん、親はまったく本を読まないが子どもは読書が好きだったり、その逆である例はいくらでもあります。しかし、親が読書量と子どもの読書量がある程度相関しやすいというのは間違いありません。

 

2 子どもに読み聞かせをする

「三つ子の魂百まで」という格言もあるように、小さい頃に身に付いた習慣はなかなか変わるものではありません。子どもの小さい頃に、毎日お母さんが絵本を読み聞かせてあげ、それを子どもが楽しみに思うようになれば、成長した後も読書好きになる可能性は上がります。休みの日には、お父さんが読み聞かせをしてあげるなど変化を加えれば、より一層子どもの楽しみは増すでしょう。
また、読み聞かせる絵本は、子どもの年齢よりも少し上の年齢向けのものの方が子どもの想像力や記憶力、考える力を養う点で良いそうです。

 

3 子どもに調べる習慣をつけてもらう

最後に、子どもに本を好きにさせるために有効な方法として、一般社団法人教育デザインラボの代表理事 石田勝紀さんが提唱している興味深い方法があります。

それは、「調べる習慣」をつけるというものです。
子どもに「お母さん、○○が分からないからちょっと調べて教えてくれない?」と軽い感じでお願いすると、多くの場合子どもは喜んで調べものを始めるそうです。

そして、その後子どもは調べることを「楽しいこと」、「喜ばれること」と認識するようになり、調べること自体が好きになり、興味のあるものだけではなく、興味のないものについても調べることが好きになっていくようです。
このとき、調べるツールは本である必要はなく、インターネットでも問題ないそうです。むしろ、インターネットの情報検索のスピード・手軽さが肝で、すぐに調べることができるからこそ、子どもの探求心が切れる前に、画面上に現れた活字を読むことになり、好奇心が培われていき、やがて自ら本を手にするようになるとのことです。
子どもが小さくて、一人で調べることができない場合には、親子で一緒に調べるのでも良いそうです。
インターネットでの検索が難しいようなら、わざと子ども図鑑に答えがあるような質問をして、子ども図鑑で調べてもらうのでも良いのではないでしょうか。

子どもは小さい時から「なんで?」「どうして?」を連呼します。これは、子どもにもともと好奇心・探求心が備わっていることの証拠です。

そうした子供の探求心に対して、すぐに答えだけを教えてしまったり、忙しいあまり、適当に流してしまうと子どもの好奇心・探求心は育ちません。子どもの探求心の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。

たとえどんなに忙しくて余裕が無いとしても、ここは、子どもの人生の1つのターニングポイントになる可能性もあると自分に言い聞かせて、子どもの探求心に答えたり、子ども自身が探求心を持って調べることを促すような質問を投げかけたりしましょう。

石田さんが言及しているように、子どもに自分自身で調べる習慣を身に付けてあげることができれば、自ずと活字に触れる機会は増え、やがて本への関心も持つようになるかと思います。

 

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