プリスクールのメリット

プリスクールとは、幼稚園と保育園を足したような施設で、園内での会話や授業内容に英語が含まれる施設のことです。英会話教室が英語を「学ぶ」のに対し、プリスクールでは英語で「生活」をします。そのため、より子どもにとって抵抗なく自然な形で英語を身に付けることができるというメリットがあります。社会のグローバル化に伴い英語の必要性がますます大きくなっていることから、聴覚が優れている幼少期のうちから英語を学ばせようという保護者が増え、プリスクールは都市部を中心に近年どんどん増加しています。

プリスクールは都市部に集中

現在プリスクールの数は約300校にも及びます。もっとも、その数は都市部に集中しています。上から順に、東京都177校、神奈川県51校、大阪府42校、愛知県38校、兵庫県21校と続きます。このように大都市に集中しており、地方は県内に0校~3校程度しかないところが大半です。このように、地方在住の場合、プリスクールに通いたくても立地的に通えない、あるいは選択肢がほとんどない、ということになりえてしまいます。

日本語への影響は?

前述のように子どもの英語習得に最適なプリスクール。ですが、子どもがまだ小さいうちから外国語を学ぶことには、母国語(日本語)への悪影響を指摘する声もよく聞きます。なかには、まだ日本語も満足に話せない幼児のうちから日本語と英語の両方を学習することによってどちらも中途半端となり、自分の感情を上手く言語化できないためにフラストレーションを溜めてしまう子どももいるようです。 外国語学習は何歳から始めたら良いのかという問いに対しては様々に見解が分かれています。ですが、やはり基本的には早ければ早いほど良く、日本語への影響も多少他の子より言葉を覚えるのが遅くなるという程度で、ゴールとしての日本語が不十分に終わるということはまずありません。少なくとも、日本に暮らし日本人に育てられる以上、日本語は問題なく身に付けることができると言えるでしょう。

幼稚園、保育園、インターナショナルスクールとの比較

子どもの保育施設としてはほかに幼稚園や保育園、さらに同じく英語を習得できる環境にあるインターナショナルスクールもあります。そこでどこに子どもを通わせようか迷ってしまう親御さんも多いはず。 それぞれについて比較してみましょう。

幼稚園

幼稚園の特徴はざっくりとは以下のようなものです。


・教育的側面が強い
・対象は3歳~小学校入学前
・およそ9:00~14:00
・年間総額は公立で約22万円、私立で約50万円

幼児の最も多く通う保育施設が幼稚園です。保育園が保育的側面が強いのに対し、幼稚園は教育的側面が強いのが特徴です。保育園では基本的に勉強をしませんが、幼稚園ではひらがな、カタカナ、算数の概念などを勉強し、小学校入学後の勉強の下準備をします。最近では、英会話やリトミックを取り入れているところも多く、公文などの専門教育を取り入れているところもあるようです。勉強の進度やカバーする範囲は幼稚園ごとに様々で、「勉強系の幼稚園」「運動系の幼稚園」のように呼ばれることもあります。
対象年齢は3歳の春~小学校入学前までで、時間は9時~14時くらいまでです。通園の手段には幼稚園のバスを利用するのが一般的です。アニメの『クレヨンしんちゃん』で、バスの時間に間に合わず、母親のみさえがしんちゃんを自転車の後部座席に乗せて泣きながら幼稚園まで送りに行くシーンがありますね(笑)ランチは、お弁当を持参するところもあれば給食が出るところもあり、中には普段は給食だけど水曜日だけお弁当、のようなシステムのところもあります。
幼稚園の費用は、世帯収入に関係なく一律です。文科省が平成26年度に発表した「子どもの学習費調査」によると、公立幼稚園の学校教育費は平均は年間119,000円、私立幼稚園だと年間320,000円)のようです。また、幼稚園の場合、保育園と異なり放課後の時間が長いため、習い事をするケースが多いようです。習い事の費用は、その種類や頻度によって大きく違ってきますが、前述の文科省のデータによると、公立幼稚園が年間84,000円、私立幼稚園の児童が習い事にかける費用は年間142,000円です。これに給食費も加え、トータルで公立幼稚園は222,000円、私立幼稚園は498,000円となっています。

 

保育園

保育園の特徴はざっくりとは以下のようなものです。


・保育的側面が強い
・対象は0歳~小学校入学前まで
・ランチは給食
・おおよそ8:30~17:00
・お昼寝の時間がある
・年間総額約30万円

幼稚園が子どもの教育的側面が強いのに対し、保育園はその名の通り保育的側面が強いのが特徴です。保育園に通う子どもは、両親が共働きなどの事情から、日中面倒を見てもらえない子たちです。こうした事情から、対象年齢は0歳~小学校入学までの全年齢をカバーしており、ランチも給食です。帰宅時刻もプリスクールや幼稚園が14時頃なのに対し、保育園は母親が迎えに来る17時~18時頃と遅いです。
その他の特徴としては、幼稚園やプリスクールと異なり、ランチ後にはお昼寝の時間もあります。
保育園の保育料は、世帯所得や居住している自治体、子どもの年齢、預けている子どもの数によっても細かく違ってきます。
厚労省が平成24年に発表した「平成24年地域児童福祉事業等調査」によれば、児童が一人世帯の月の平均保育料は2,2381円、二人世帯は15,606円(児童一人当たり)、三人世帯では7,900円(児童一人当たり)となっています。おおよその目安としては、保育園に預けた場合の1年間の費用は約30万円ほどになります。

 

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールには小学校以上のものもありますが、未就学児を対象としたものもあります。かつては、日本にプリスクールというジャンルの保育施設はほとんどなく、英語が用いられる保育施設=インターナショナルスクールでした。そこでは、海外から日本に赴任してきた親の子どもや、海外から日本に帰国した帰国子女が通うのが一般的でした。これに対し、日本人が日本にいながら英語の環境下で保育を受ける施設として誕生したのが、プリスクールです。
ですが、現在では両者の違いはあいまいで、厳密な区別はされていません。インターナショナルスクールと称していても、日本生まれ日本育ちの子どもが多く通うところもありますし、一つの学校でも1歳~3歳までのカリキュラムをプリスクールという呼び、4歳以降をインターナショナルスクールと呼ぶところもあります。ですので、プリスクールとインターナショナルスクールを名前によって区別することにあまり意味はありません。両者は分類としては同じものとして扱ってかまわないでしょう。