小学校の「お受験」がそれほど珍しいことではなくなってきましたが、同じく幼稚園を受験する子どもも増えてきました。

ですが、幼稚園受験と言われても「一体何をするの?」とピンとこない方も多いはず。


ここでは、幼稚園受験とはどういうものなのか、幼稚園受験に受かる子の特徴は何なのかについて紹介したいと思います。

幼稚園受験ってどんなの?

私立幼稚園の入学には、受験不要のパターンと受験が必要なパターンの2つのパターンがあります。

受験が不要なパターン

私立幼稚園の中には、面談のみで実技などの考査(後述)が課されないところもあります。

こうした受験不要型の幼稚園では、募集人員が定員に達すれば締め切ったり、定員以上の場合には抽選を行うなどします。

面談は、親だけの場合もあれば親子で受ける場合もあります(親子で受ける場合には両親の出席が求められるところとそうでないところがあります)。

面接は、主に親に対する質問です。
聞かれることは、およそ以下のようなものです。

 

・志望理由

・園に対する希望

・家庭の教育方針

・普段の生活

・しつけ

・親の趣味

・親の仕事

また、キリスト教系や仏教系などの宗教系の幼稚園の場合には、宗教に関することを聞かれることもあります。

子どもにも質問はなされますが、それほど難しいことは聞かれません。

自分の氏名や年齢がきちんと言えるか、好きな食べ物や遊びは何なのか、などです。

地方では附属の幼稚園でもこのように受験が不要な園が多いです。

 

受験が必要なパターン

他方、面談だけでなく実技などの考査が課される幼稚園もあります。

考査とは、子どもを自由に遊ばせたり運動や絵画をさせる中で、園ごとの規定に沿って行うことができているかをチェックします。


考査の内容は、およそ以下のものです。

 

・運動(ex.マット運動、模倣体操)

・知能(ex.パズル、記憶の話)

・絵画(ex.自由なお絵かき、お母さんの似顔絵)

・行動観察(ex.子ども同士の自由なお遊び、先生とのお遊び)

・生活習慣(ex.あいさつ、お片付け)

 

面談の内容自体は、受験型の幼稚園の場合でも不要型の園と基本的に同じですが、受験生選定の点からより詳しく聞かれることになります。


首都圏の有名附属幼稚園(幼稚園から、小学校、中学校、高校、大学までエスカレーター式の幼稚園)の場合、受験型の園が多いです。

また、最近では地方の附属幼稚園の中にも受験型を採用する園が増えてきています。

 

受験料

受験料は園ごとに違ってき、1,500円~15,000円と幅があります。

 

幼稚園受験に受かる子の5つの特徴とは?

それでは、受験型の幼稚園において、合格する子にはどのような特徴があるのでしょうか?

結論から言えば、以下のように幼稚園受験は、当たり前のことをきっちりできるかどうかを見る試験であり、子どもの試験というよりもきちんとした子育てができているかどうかを確認するための親の試験と言えます。

わずか2~3歳の子どもを受験生とする幼稚園受験は、親の子育ての成績評価のようなものと言えます。

1. 年相応の運動能力・体力がある子

上述のように、幼稚園受験では考査があり、その中でマット運動や模倣体操などが行われます。

模倣体操とは、先生のお手本を見ながら同じように身体を動かすことです。


こうした運動については、特別高度な能力が求められているわけではなく、年相応の運動能力・体力があればそれで問題ありません。


普段からちゃんと歩かせたり、外で遊ばせるようにしておきましょう。

 

2. 基本的な生活習慣ができている子

ちゃんとお着替えができるか、トイレの後には手を洗えるか、片づけができるか、食事の際には「いただきます」が言えるか、お約束が守れるか、善悪の判断ができるか…。

こうした基本的な生活習慣が身に付いているか否かは、行動観察や生活習慣などの考査や面談のン中で現れてきます。たとえ、受験間際に急ごしらえで覚えさせたとしても、不自然さが露呈するだけでしょう。

普段から、上記のほか、靴をそろえるようにしたり、決まった時間に寝て起きるなど、規律的な生活をするようにしましょう。

 

3. きちんとあいさつ・受け答えができる子、相手の話を聞ける子

きちんとしたあいさつや受け答えができること、じっとして相手の話を聞くことができることは、とても基本的なことですが、それだけにとても重要なことです。

これらは特に面談において重要となります。「好きな遊びは何?」と聞かれて「ハンバーグ!」と答えたり、面談中足をぶらぶらさせたりキョロキョロと辺りを見回して落ち着きのない子はマイナス評価されてしまいます。

あいさつも面談の場だけでなく、園内で掃除をしている人などを含め、面接官以外の人にも分け隔てなくするようにしましょう。

 

4. 面談で説得的な回答を言える親の子

上述のように、面談では親に対しても色々と質問がなされます。

中でも、必ず聞かれることが志望理由です。

志望理由については、幼稚園のHPで教育理念等を読んでおくのはもちろん、説明会や公開行事に参加し、実際に園内の雰囲気を実感しておくことや、通園の距離を把握しておくことも重要です。こうした生の体験が、志望理由に説得力・現実味を与えます。


また、両親で面談を行う幼稚園もありますが、ここでは特にお父さんの発言が重要になってきます。お父さんが子どもの教育に関心なさげであったり、お母さんと教育方針が一致していないようなら、家庭環境を問題視されてしまいます。

あらかじめ両親で、教育方針や志望理由について意見を統一しておくようにしましょう。

 

5. 面談対策をしっかりと行っている子

先ほどの「面談で説得的な回答を言える親の子」にも関係しますが、面談対策は親子ともに事前にしっかり準備しておきましょう。

上述のように、聞かれることはある程度パターン化しています。幼児教室に通っている子どもの場合なら、先生から過去の質問例や回答例も教えてもらえます。

短い時間の中で説得的に回答するためには、事前の準備は不可欠です。想定問答集のようなものを準備しておき、面談日までに繰り返し回答の練習をするようにしましょう。

 

以上から分かるように、幼稚園受験においては特別なことは何も要求されていません。

普段から子どもにきちんとした教育をすることができていれば、後は面談の練習を親子・両親でするだけです。

ですが、人気校であればあるほど、この当たり前をいかに当たり前のこととしてできるかが合否の分かれ目となってきます。


上述の通り、幼稚園受験は親の受験です。合格点をもらえるように、何より子どもが健全で礼儀正しい良い子に育つように、子育てをしていきましょう。