幼児期は英語学習にとってのゴールデンタイムとも呼べる時期です。幼児の聴覚はとても優れており、大人になってからでは追いつくことがほとんど不可能なリスニング・発音の能力を獲得することができます。 グローバル社会に伴う英語の必要性の高まりからも、「小さいうちに子どもに英語を学ばせたい」と考える親御さんは多いはず。 もっとも、親の思い通りにはいかないのが子育てですよね。子どもの将来のためという親の思いとは裏腹に、英語嫌いになってしまう子どもも少なくありません。 ここでは、子どもに英語を好きにさせる/嫌いにさせないためのポイントについて紹介いきたいと思います。

英語を勉強する意義を教える

親の目線から見た場合の英語学習の意義は、良い高校や大学、会社に入るためには英語ができた方が良い、2020年度からは小学5・6年生で英語が「教科」(「必修」と異なり成績評価の対象になる)となる、インターネット上の情報の半分以上は英語のため情報社会において有益な情報を獲得できる、などでしょうか。いずれもとても大切なことですが、これらは即物的・実益的な話であって、子どもになんとなく「英語は大事なんだなぁ」と思わせることはできても、「英語をいっぱい勉強しよう!」というモチベーションにはつながりません。
子どもに学習のモチベーションを与えるためには、「英語ができると楽しそう!」と思わせることが大切です。
たとえば、「英語を話せると世界中の人と友達になることができるんだよ。街にはたくさん外人さんがいるでしょ?あの人たちとおしゃべりできて一緒に遊ぶことができるんだよ」とか、「初めて会った子が『NARUTO』を好きな子だったら『NARUTO』ごっこができてすぐにお友達になれるでしょ?英語も同じで、英語が話せると外国人の子とでもすぐにお友達になれるんだよ」といった、子ども目線に立った英語学習の意義を伝えてあげることが、子どもの英語学習のモチベーションとなるのです。野球選手やサッカー選手になるのが夢の子どもでしたら、「将来メジャーリーグに行ったら英語が必要だよ」とか「○○ちゃんが好きな△△選手は英語ペラペラだよ。○○ちゃんもあんな風に話せたらカッコいいね!」といった言葉をかけてあげるのも良いでしょう。

 

海外の人・文化に触れる機会を作る

英語への興味を持たせるためには、やはり海外(特に英語圏)の人や文化に触れることが一番です。中でも、外国人の友達ができればベストでしょう。海外の人や文化に最も触れることができるのは海外旅行です。ですが、一度の海外旅行がもたらす英語学習の意欲効果は帰国直後だけでしょう。長期休暇のたびに海外旅行に行き、海外の人・文化に触れる機会や慣れる機会を増やしてあげた方が効果は持続します。
また、海外旅行に行くとなると、特に英語圏の場合、経済的にも厳しくなりますし、小さな子どもを連れての長時間の移動はなかなか大変なものです。最近では、国際交流のイベントが色々とあるので、こうした身近なイベントに参加することでも、子どもにとっては十分に海外の人や文化に触れる印象的な経験になり、英語学習への興味・モチベーション向上につながります。

 

遊びの感覚を重視すること

勉強だと感じると途端に興味をなくし、やりたくなくなるのが子どもです。英語に限らず、子どもに何かをやらせるとき、とても重要なのは「遊び」の感覚でやらせることです。
CDで英語の歌を聴きながら一緒に歌ってみたり、一緒にDVDを観たりフォニックスをするなど、何でもいいのです。子どもが「楽しい」と感じることができたら、それが英語学習のとっかかりとなります。
ここで注意してもらいたいのが、子どもの好みに合わせるということです。CDで英語の歌を一緒に歌うことを楽しいと感じる子もいれば、つまらないと感じる子もいます。ディズニーのDVDを観れば子どもも楽しいだろうと親が考えても、子どもの方はディズニー作品に全然興味がわかないということもあります。どれだけ親が楽しいはずと考えても、子どもにとって興味の持てないことなら、それは「遊び」ではなくなってしまいます。

 

英語の娯楽文化に触れさせる

上で海外の人・文化への接触が、子どもの英語学習にとって大きなモチベーションになることを紹介しましたが、ほかにも英語の娯楽文化に触れさせることは子どもを英語好きにさせる大きなツールとなり得ます。
たとえば、ディズニーランドに行くことでディズニーに興味を持ち、色々とDVDを観ている中で英語に慣れ親しむ場合がそうです。USJでハリーポッターのアトラクションを体験し、ハリーポッターのDVDや小説を観る場合も同じです。『アナと雪の女王』が大好きで、日本語字幕版を延々観ていたら、いつの間にか主題歌の歌詞や登場人物のセリフを丸暗記してしまった子どももいます。

 

以上、子どもに英語を好きにさせる/嫌いにさせないポイントについて紹介してきました。 子ども時代に英語特有のリズム・テンポに慣れ親しんでいれば、たとえすぐに効果が出ずとも、その後中学や高校で本格的に勉強し単語力や文法力を身に付けることで、一気に開花することもあります。 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、好きにされさえすれば英語は話せるようになったも同然です。子どもの「遊び」の感覚を大切にし、海外と接する様々な体験や機会の提供をしてあげてください。