マダニとは

近頃ニュースで耳にすることも多いマダニ。マダニは殺人ダニと呼ばれるほど、危険なダニです。大きさは約3mm~4mmと、一般に家に住むダニ(イエダニなど)の8~10倍の大きさがあります(吸血するとさらに大きくなります)。
マダニの中にはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスを保有しているものもあり、このマダニに噛まれるとSFTSを発症する危険があります。

SFTSを発症すると

SFTSウイルスを保有するマダニに噛まれSFTSを発症した場合、1~2週間ほどの潜伏期間を経て、高熱、嘔吐、下痢などの症状が出、重症化すると死亡してしまいます。

また、SFTSは現段階で治療薬はまだありません。
そのこともあり、SFTSが2013年に日本で初めて発見されて以降、現段階ですでに266人が感染し57人が死亡するという驚異の致死率が確認されています。

人間の生活圏に広く生息

マダニはもともと、森林や草原で野生動物の血を吸って暮らしていました。

そのため、これまで人間の生活圏に侵入することはあまりありませんでした。

しかし、イノシシやシカが人間の生活圏に入り込む機会が増えたため、マダニも人間の生活圏に入り込むようになったといわれています。

現在では、民家や庭、畑などにも広く生息しているようです。

 

ペットや野良猫にも付着している可能性

人間の生活圏に入り込んだマダニは、同じく人間の生活圏で暮らす犬や猫にも付着します。マダニに噛まれてSFTSを発症し死亡した犬や猫も確認されています。

うかつにペットや野良猫に触ると、そこに付着しているマダニに噛まれてしまう危険がある

そのため、野良猫にはなるべく触らないようにすべきですし、ペットに触れるときもマダニが付着していないかをよく確かめる習慣をつけておくべきでしょう。上述のように、マダニは約3~4ミリと、肉眼で確認できる大きさなので、注意して見れば見つけることも可能です。

野良猫との関係で言えば、2016年の夏には、野良猫に噛まれた50代の女性がSFTSを発症し死亡しています。この野良猫は、マダニに噛まれてSFTSを発症しており、その野良猫に噛まれたことで女性にもSFTSが感染したようです。

動物を媒介してSFTSを発症したケースは世界初のようですが、今後このようなケースは増える可能性があります。

たとえマダニが付着していない動物でも、その動物に噛まれることでSFTSに感染する危険があることに注意しておく必要があるでしょう。

 

マダニに噛まれてしまったときは?

マダニに噛まれてしまった場合、すぐに皮膚科に行くべきです。

また、噛まれている最中のマダニの取り外し方で注意が必要なのは、力任せに取り外そうとしないことです。噛みつかれた状態のまま力任せに取ろうとすると、後で炎症や感染症を引き起こす原因にもなってしまいます。

虫よけのスプレーを噴射するなどして、マダニの方から口を離すように仕向けることが大切です。