いつの時代もマイホームは憧れるもの。「一国一城の主になりたい」、「庭でガーデニングをやりたい」、「おしゃれな外装、内装の中で暮したい」など、マイホームに各々の夢を抱いている方も多いかと思います。
一方で、マイホーム購入者の約半数が、マイホーム購入を後悔もしくはどちらかと言うと後悔している、という切実なアンケート結果も出ているようです。
多くの人にとって、マイホーム購入は一生に一度あるかないかのこと。そんな大きな買い物で後悔しないためにも、どのようなことで後悔する人が多いのかご紹介します。
1 経済的負担が大きくなった
ローン、固定資産税、メンテナンス費用がかかる
マイホーム購入で後悔する筆頭は、やはりローンなどによる経済的負担の大きさです。マイホーム購入後の長い生活の中で、購入時の前提が変わってしまうことはよくあること。子どもが増えた、共働きでなくなった、転職して給料が下がった、などがその代表例です。ローンだけでなく、固定資産税や外装の塗装や屋根の修繕、内装の壁紙の張替えなど、諸々のメンテナンス料もかかってきます。
「マイホームを購入しなければ毎年海外旅行に行けたのに…」、「もっと子どもの教育費や自分の趣味にお金をかけられたのに…」、「もう一人子どもを生めたのに…」など、経済的負担の大きさから後々後悔する人は多いです。
複数の会社に見積もりをしてもらう
少しでも安く済ませる方法として絶対に行うべきことは、複数の会社に見積もりをしてんもらうことです。引っ越しなどでもそうですが、見積もりというのは会社によって全然額が違ってきますし、「○○会社さんは△△円でできるって言ってましたけど…」と他者の存在をちらつかせることで値切れる場合もあります。
見積もりをしてもらうためには週末を利用するしかないという方は多く、毎週末のよう見積もりをしてもらいに来るのは面倒でしょうが、ここで面倒くさがるか否かによって数百万円という金額が違ってきてしまいます。
これもマイホーム購入後に後悔する典型です。
間取りは間取り図を見ただけではイメージしづらく、住んでみて初めて分かる不自由さが色々とあります。代表例としては以下のものが挙げられます。
・洗濯機から洗濯物干場までの動線がスムーズでなく移動が大変
・日当たりが悪く家全体が暗い
・隣の家の窓のすぐ前に窓を作ってしまい、気まずくてカーテンを閉めっぱなしにしている
・子どもが増えたときの事を考えておらず、部屋数が足りない
・和室はいらないと思ったけど、やっぱり落ち着きのある部屋として作っていくべきだった
・コンセント、配線の位置をきちんと考えておらず、タコ足配線だらけになってしまった
・玄関が狭すぎた。子どもの靴がどんどん増えてキャパが足りない。
・リビングを無駄に広くしてしまった。ほかに家族がいないとき寂しい。
このような失敗をしないためにも、10年後20年後どのような家族構成でどのような生活をしているかまでイメージして間取りは考えましょう。
また、設計者の方ともよく話をして、アドバイスをもらうようにしましょう。
マイホームを購入するとき、立地について考えない人はいないはずです。駅やスーパーに近いか、騒音はしないか、子どもに安全な環境かなど、よく調べた上で決めることでしょう。ですが、入念に立地を検討したにもかかわらず、後悔することも少なくありません。
例えば、
・交通量は少ないけど、夜中に毎日特定のバイク数台が音を立てて走り抜け眠れない
・子どものためにと公園のすぐそばの家を購入したが、近所の子どものボールがしょっちゅう庭の中に入り込む
・一方通行が多く、車の移動に不便
・近所の犬の鳴き声がうるさすぎる
などです。
特に、夜中の騒音問題には要注意です。夜中に起こるトラブルについては、昼間の見学時には気づくことができないので、あらかじめご近所の方に話を聞いてみるなどしておくと良いでしょう。
4 フローリングの失敗
これらのほか、「フローリングは無垢材にしておけばよかった!」という人もいます。購入時には内装や外装に目がいき、材質面にまで気を払う余裕はないかもしれません。ですが、内装や外装は、案外住んでしまえばすぐに慣れてしまうものなのに対し、材質の良し悪し(フローリングの場合、歩きやすさ)は暮らしやすさに直結するので、後々の後悔も大きいものです。
もっとも、フローリングにこだわり無垢材を選んだ場合には、無垢材ゆえの悩みも生じます。無垢材はひび割れが生じる可能性もありますし、湿気や乾燥の強い季節には素材が伸縮し隙間が広がることもあります。フローリングの隙間が広がってしまえば、ほこりやごみも溜まりやすくなるので掃除の手間も増えてしまいます。
このように、単に素材を良くすればその分生活が快適になるというわけではないので、その素材を用いるメリット・デメリットも考慮した上で決めることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょう?
前述の通り、多くの人にとって、マイホームの購入は一生に一度あるかないかの大きな買い物です。後々後悔することが少しでもないように、多角的に考え調査し、ご家族とも十分に話し合ったうえで決めてくださいね。