英語学習において、特にスピーキングやリスニングでよく耳にする母音(ぼいん)と子音(しいん)という言葉。
母音と子音について耳にしたことはあるけれど、実はよく分かっていない、という方も少なくないはず。
ここでは、母音と子音とは何かについて詳しく見ていきましょう。
母音とは基本的に“A,I,U,E,O”、子音とはそれ以外
日本語の場合、母音とは「あ・い・う・え・お」の5つです。
英語の場合も母音に当たるアルファベット(A~Z)は”A,I,U,E,O”の5つで、それ以外のアルファベットが子音に当たります。
実は英語の母音はとてもたくさんある
もっとも、基本的に、この理解だけで問題ないのですが、英語の母音はもっとたくさんあります。その数は諸説ありますが、20~30個あるといわれています。
たとえば、同じ「ア」という母音であっても、口を大きく開けて発音するもの、口を小さく閉じて発音するもの、「エ」と「ア」が混じったような発音をするもの、「ア」と「ウ」の中間の音で発音するものなど、母音は多岐に分かれるのです。
”apple”(アップル)の場合だと、発音記号は“æpl”となります。発音は“a”ではなく“æ”なのです。日本語の母音のような、シンプルで単純なものではありません。
この母音の特徴に、ネイティブ英語の発音の難しさとマスターするポイントがあるのです。
今後は、母音の種類を意識するようにしましょう。
英語の子音と日本語の子音の使われ方の違い
このように、日本語と英語では母音の数が大きく異なります。
一方、子音についてもその使われ方の点で、日本語とは大きな違いがあります。
日本語の場合、子音は常に母音とセットの関係にあります。
たとえば、「ありがとう」は、アルファベットで“A RI GA TO U”と書きます。母音であるAやUは単独で成立しますが、子音であるR、G、Tは、母音であるI、A、Oにくっついていることが分かりますね。
このように、日本語の場合、母音のみで成立することはありますが、子音のみで成立することはありません。
母音と子音は、まさに母子の関係にあるのです。
一方、英語の場合は子音のみでも成立するものがあります。
たとえば、“speak”(話す)の場合、子音であるsの後ろは同じく子音であるpです。また、kの後ろにも母音はありません。sだけで「ス」という音を構成し、kだけで「ク」という音を構成するのです。
母音が無くても、子音だけで1つの音を構成できています。