現代では2歳から小学校就学前までの幼児で、携帯電話やスマートフォンを保有、または家族のものを使う割合は、20.1%。乳児でも6.7%にのぼります。
またタブレット端末を保有する世帯では、幼児の52.8%、乳児の17.2%が、端末を使用するというデータもあります。
多くの子どもたちが、電子端末に幼い頃から触れていることがわかります。

ではタブレットなどの電子端末が、こどもに与えるメリット、デメリットとしてどのような影響があるのか見ていくことにしましょう。

タブレットが子供に与えるデメリットについて

1. タブレットによる視力低下

大人でも長時間パソコンを見続けたりすると「目が疲れたな…」と感じます。

子どもも同じで、画面を長い時間見ることで眼が疲れたり乾燥しがち。また近くの一点だけを見続けることで、ピントを調節する筋肉が凝り固まり、近視や視力低下を招きかねません。

最近では画面から出るブルーライトを長時間眼に入れ続けることが、視界の中心がゆがむ加齢黄斑変性の原因にもなるといわれています。

2. 子供の体力低下

基本的に室内で操作する電子端末。

長時間熱中してしまうことで、自然と外遊びの時間が減り、運動する機会が失われる可能性が心配されています。

骨格や筋肉、運動機能の発達を促すため、また肥満防止のためにも外遊びの時間をしっかりとることが大切です

3.タブレット多用による 知能(言語能力)の低下

アニメや動画など受動的なコンテンツの場合に、特に注意したいのが知脳の低下。

東北大学の研究によれば、テレビを観る時間が長い子どもほど、脳の「前頭極皮質」と呼ばれる部分で灰白質の量が多くなり、言語能力の低下につながるとされています。

4. 子供の社会性・感受性の低下

電子端末に熱中していると、保護者とのコミュニケーションなど、生身の人間との接触機会が減ってしまいがち。

そのことがアイコンタクト、顔の表情を使った表現方法などを学ぶ機会の減少につながるといわれています。

また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学教授は、他者の感情を理解する能力の低下は、携帯電話やコンピューターの使い過ぎによるものであると述べています。

5. 就寝前タブレット使用による子供の睡眠障害の可能性と集中力低下

睡眠科学者のキャメル・ハリントン博士によれば、電子端末の明るい光は、眠る際に必要なホルモン「メラトニン」の生成を阻害するとのこと。

そのために眠りが、浅くなったり、不眠になったりする可能性が高くなるとされています。
また睡眠障害などでセロトニンという脳内物質が、減少すると、集中力が低下する、イライラしがちになる…といった影響がでることも考えられます。

6. 子供が電磁波の影響を受ける

詳しいメカニズムはわかっていませんが、スマートフォンなどから出る電磁波が、がん、小児性白血病などのリスクを高めることが、WHOなどから指摘されています。

電磁波は、電気カーペットや電子レンジなど、多くの家電からも出ており、完全に防ぐことはできませんが、気を付けたいものです。

7. 依存の危険性がある

多くの保護者が心配するのが、スマートフォンやタブレット端末への依存。
四六時中熱中してしまっては、上記で述べた悪影響を更に受けてしまうことにもなりかねません。

スマホやタブレットのゲームに重度にハマり、ゲーム依存症になってしまった場合には
子供は、暴力的、攻撃的な性格になる傾向があります。キレやすい子になるのは依存症の現れで危険信号です。

また、友達との直接のコミュニケーションができなくなり、人間関係を築くことが出来ず、学校内でトラブルを起こしたり不登校に陥りやすくなります。

またゲームを行っていない時間において、脱力感や集中力の低下や食欲の低下による体重の減少や視力の低下も見られるようになります。

タブレットが子供に与えるメリット
上記のような、デメリットがある一方でタブレットが子供に与えるメリットも確かに存在します。

1. 子供の学力の向上

勉強をする時にどうしても眠くなってしまったり、苦手だと思う意識ややりたくないと思う事などからストレスになる事がありますが、ipadなどのタブレットを使うとゲーム感覚で学べる事から眠気やストレスを軽減させる効果があります。

軽減させる事で勉強をする効率が高まる可能性があるのです。

実際に米メイン州のアウバーン市教育委員会は、教育現場でのiPad活用が幼児の学力にどう影響するかを調査。
iPad利用者と利用していない生徒の学力向上レベルを比較し、iPadは幼児の成績向上につながるという結果が出ています。

また研究によると言語能力を育成するアプリを使用した4~7歳の子ども達の語彙力が伸びたというデータもあります。

スマホやタブレットは幼児の成績向上に効果があるという結果です。幼児期の読み書き能力を養うにはスマホやタブレットの活用は確かに効果的であるようです。

2. タブレットによって情報検索がしやすい

これは学力向上にも関連するものではあるが、子供が知りたい情報を世界中からすぐに得られるというメリットがあります。

辞書や知りたい分野の本が手元になくても、タブレットにキーワードを打ち込みさえすれば瞬時にありとあらゆる情報を得ることができるので好奇心の豊かな子供にとってはとても有用な道具であるといえるでしょう。