「自分の子どもには幸せになってほしい」。親御さんなら誰もがそう思うことでしょう。
ですが、親御さんの強い思いが子どもを苦しめてしまうこともあります。
ここでは、教育熱心な親が注意すべき4つのことについて説明します。
習い事について
行きたがらない子どもに強制する
スポーツにしろピアノにしろ塾にしろ、習い事に行きたがらない子どもに親が頭ごなしに「休んではダメ」と言って無理やり行かせることは逆効果でしかありません。習い事の効果は子どもが楽しむ中でこそ得られるものです。 もっとも、どんな習い事でも嫌になってしまうこと、飽きてしまうことはあります。そんなときは、一方的に続けることを強制するのではなく、子どもが行きたがらない理由と向き合って話し合ってください。時には叱咤激励し、時には少し休憩時間を与えてあげ、また時には辞めさせてあげることも重要です。 別コラム「子供が習い事を辞めたいと言った時の対応とは?」も参考にしてください。
勉強について
勉強は、子どもの教育において親が最も関心や力を注ぐところでしょう。
教育熱心な親ほど、子どもに期待し、子どもに有名学校への進学を望みますが、そんな親がやってしまいがちな失敗は次の2つです。
「もう宿題やったの?」「ちゃんと勉強してるの?」と問いただす
習い事同様、子どもは強制されることで拒絶反応を行います。 親が高学歴で子どもに英才教育を施したからといって、必ずしも子どもも高学歴にはなりません。 他方、親が子どもの勉強にほとんど干渉せず、自由にやりたいことをやらせていた家庭の中で勉強ができるように育った子どももたくさんいます。 基本的に子どもは勉強が嫌いなもの。なので、放任しておくことが直ちに正解とは言えません。ですが、子どもに学習のための環境だけを与えてあげ、勉強をしたがらないときには、強制するのではなく、少し休憩させてあげたり、そっと諭(さと)してあげるくらいの方が良いのではないでしょうか。
ひどい点数を取ったときに叱らない
子どもがテストでひどい点数を取って帰ってきたとき、ついつい「この点数はなに!」と叱りつけてしまうものです。 ですが、叱りつけた場合、子どもは「この辛い場をどう収束させよう」とか「うるさい!」と怒鳴り返したりし、結果何も進歩はありません。 子どものひどい点数を見たときも、叱りつけるのでなく、ひどい点数を取った原因や今後どうしたら良いのかについて話し合う方がずっと効果的です。
人生について
親の考える幸せを強制しない
教育熱心な親ほど子どもにレールを敷きがちです。ですが、親がレールを敷くことは、子どもの可能性を狭めることでもあり、子どもを精神的に追い詰める得ることでもあります。 習い事や勉強、進路や考え方について、教育熱心な親御さんほど、自分の考える子どもの幸せをついつい子どもに強制してしまいがちです。 ですが、親は子供に強制するのではなく、子どもと向き合い、子どもが困ったときにそっと手を差し伸べられるような存在でいてください。